モビリティ業界注目ニュース

ここでは、世界中の自動車およびモビリティ市場におけるトレンドのニューストピックを紹介します。

自動車業界の興味深いニュースを3つ厳選し、この分野の最新動向をスピーディーに理解していただくために、情報を簡潔で分かりやすい形式で紹介していきます。海外メディア等からのニュースも取り上げて参ります。

― 今週の3選  ―

March 3, 2023

1.テスラ、メキシコに新工場を建設へ

テスラがメキシコに新工場を建設する計画、またBMWも同国での工場建設を検討していると報じられています。ドイツの自動車メーカー各社は、北米市場向けのEV自動車を製造する新しい生産施設の建設の可能性について、メキシコの複数の州と協議していると言われています。

LGマグナ・イーパワートレインも、今年後半にメキシコの新工場でEV用のEモーター、インバーター、車載充電器などの電気自動車部品の生産を開始する予定です。

メキシコは米国に近く、労働コストが低いため、自動車メーカーやサプライヤーにとって魅力的な場所となっています。また、同国は自動車産業への新規投資を呼び込むため、インフラやインセンティブへの投資も行っています。

EV市場の成長により、製造拠点としてのメキシコへの関心はさらに高まっており、複数の企業が同国での拠点設立を目指しています。こういった新しい工場や生産施設の設立は、新たな数千人の雇用を創出し、同国の経済発展が期待されます。

February 8, 2023

2.日産、固体電池搭載のEVを5年以内に投入へ

日産自動車は、今後5年以内に固体電池を搭載した電気自動車(EV)を導入する予定であると報道されました。

日産は当初、2021年にEV用固体電池の開発への関与を発表し、試作セルを製造するパイロット施設を建設すると述べていました。その1年後には、神奈川県にある日産自動車の研究センターでプロトタイプの開発が進められていました。

現在、欧州の日産幹部は、2025年までにパイロット用固体電池を限定生産し、2026年までに初期技術のエンジニアリングを完了し、2028年までにこの技術を搭載した最初の量産型EVを実現する予定であると語っています。

さらに、同取材によると、同社は現在のリチウムイオン電池技術をさらに発展させるための措置を講じており、今後数年以内に次世代のセルをリリースし、2028年にはコバルトフリーのセルをリリースすることを目標としており、これによりコストを最大65%削減することができるとしています。

February 24, 2023

3.  JLR、自動運転技術を生み出す新ハブを欧州に新設

ジャガー・ランド・ローバー(JLR)は、欧州(ドイツ、イタリア、スペイン)で新たに3つの技術ハブを設立する計画を明らかにしました。

これらのハブは、JLRの次世代高級車の自律走行システムを開発するために設置され、既存の6つのグローバル技術ハブに加えてのものです。これらのハブを合わせて1,100人以上のエンジニアが働いており、JLRの約9,000人のグローバルエンジニアリング部隊の一部を構成しています。

3つの新しい技術ハブの設立は、JLRとAIとコンピューティングのリーダーであるNVIDIAとの複数年にわたるパートナーシップの進展を示すものであり、このパートナーシップの下、JLRのエンジニアは、次世代の自動運転システム、デジタルサービス、顧客向け体験の開発・提供に取り組んでいます。

Tags:
, ,