認定NPO法人キッズドア×Turnpoint Consulting オフィス見学ツアーを行いました｜CSRイベント報告Vol. 1
4月 18, 2024
目次
1. 自動車業界におけるアプリケーションエンジニアとは？
自動車業界におけるアプリケーションエンジニアは主に技術的な専門家のことを指します。顧客と密接に協力し、製品開発において開発チームとコミュニケーションを取りながら、技術的な面で橋渡しをします。
アプリケーションエンジニアの主な責任の一つは、顧客に対する技術サポートを提供することです。これには、質問に答えること、問題を解決すること、製品の使用方法についての指導などが含まれます。 また、顧客が製品で経験している問題のトラブルシューティングを行う重要な役割を担います。これには、問題の根本原因を特定し、顧客と解決策を見つけることが含まれます。さらに、顧客が製品の能力を理解し、それが彼らのビジネスにどのように役立つかを理解するのを助けるために製品のデモンストレーション等を実施します。
2. 混同注意！ソフトウェアアプリケーションエンジニアとの違い
インターネットでアプリケーションエンジニアと検索すると、ソフトウェアのアプリケーションに関わるエンジニアが主に検索ヒットします。このアプリケーションエンジニアの役割は、自動車業界の外資企業などで見かけるアプリケーションエンジニアとは異なるので注意が必要です。具体例としてはスマーとフォンなどのアプリ開発者のアプリケーションエンジニアが一般的でしょう。求人票の内容を見て確認しましょう。
もちろん、自動車業界においてもソフトウェア製品におけるアプリケーション開発エンジニアは存在します。今回取り上げているアプリケーションエンジニアのアプリケーションとは、”運用や適用”の意味で使われています。特に外資系のメーカーでアプリケーションエンジニアというタイトルが頻繁に見られますが、違いをしっかりと抑えておきましょう。
3. アプリケーションエンジニアとセールスエンジニアとの違いについて
企業によって、仕事の職務領域や責任範囲が様々ですがアプリケーションエンジニアと混同しがちな職種との違いをここでは解説していきます。
- 技術営業・セールスエンジニア・プリセールス
文字通り、製品やサービスの販売を支援する技術者で、購入前の見込み顧客に対して営業担当者と密接に連携し、顧客のニーズを理解し、そのニーズを満たすソリューションを提案します。
セールスエンジニアもアプリケーションエンジニアも技術的な専門知識を必要としますが、自動車用アプリケーションエンジニアは自動車用製品の設計と開発に重点を置き、セールスエンジニアは販売を促進するために顧客に技術サポートとソリューションを提供することに重点を置いています。
- ブリッジエンジニア
ブリッジエンジニアはブリッジSEとも呼ばれ、主にソフトウェア開発において呼ばれることが多いため自動車メーカーなどではあまり馴染みはありません。IT業界では他国との協業開発も増えており、ブリッジエンジニアは海外チームとの橋渡しをする役割を果たします。
- フィールドアプリケーションエンジニア（Field Application Engineer）
主に半導体業界においてよく見かける職種で、頭文字を取ってFAEとも呼ばれます。フィールドアプリケーションエンジニア（FAE）は、製品が販売された後に顧客に技術サポートを提供する役割を担っています。技術的な問題の特定とトラブルシューティング、トレーニングや技術指導の提供、製品の設置やメンテナンスの支援など、顧客と連携して業務を行います。
ただ企業によっては、セールスエンジニアやプリセールスのように購入前の技術的支援を行う場合もありますので求人票をよく確認しましょう。
- サービスエンジニア
サービスエンジニアは、機械製品の保守・修理などを行うエンジニアを指し、技術営業やアプリケーションエンジニアとは役割が異なります。例えば、エアコンの設置やエレベーターの保守点検をする技術者を指します。
4. 自動車業界におけるアプリケーションエンジニアの事例
♦ KEB America
電磁クラッチ・ブレーキの専門メーカーであるドイツKarl E.Brinkmann GmbH（KEB）社におけるアプリケーションエンジニアの紹介動画です。
♦ Texas Instruments
半導体を開発するアメリカのテキサス・インスツルメントにおけるADAS エンジニアのアプリケーションエンジニアの紹介動画です。
5. アプリケーションエンジニアに必要なスキルとは
自動車アプリケーションエンジニアには以下のようなスキルが必要です。
- 製品知識または関連知識や専門知識（学位など）
求められる製品知識は携わる製品がハードウェアなのかソフトウェアなのかによって様々です。例えば、自動運転などにおける車両コントロールに関する製品であれば車載制御システムに関する仕様策定、開発、テストのため業界標準ソフトウェアの経験などが求められます。また、車両制御システムの場合はメカトロニクス、機械工学などの専門知識があるとより良いでしょう。
- 自発的な行動力
顧客にとっての、技術的課題や疑問点を払拭していくのがアプリケーションエンジニアの仕事です。常に受け身ではなく、自発的に疑問点がないか問いかけたり、開発チームにスピーディーに確認するなど顧客に寄り添っって行動する力が求められます。
- プレゼン力、資料作成能力
参照図やテクニカルノート、プレゼンテーション資料を作成し、顧客に対して製品の利点を論理的に説明する力が求められます。
- コミュニケーション能力
開発チームと顧客とのすり合わせを円滑に進めるためにも、コミュニケーション能力は非常に重要なスキルの一つです。
外資メーカーなどでは、海外に開発チームが拠点を構えている企業がほとんどなので英語でのコミュニケーション能力も求められるでしょう。
6. 外資企業でアプリケーションエンジニアとして活躍するには？
外資系では「即戦力」が求められます。
アプリケーションエンジニアの場合は、C, C＋＋などのコーディングスキルや機械工学、電子工学の知識など製品によって求められる知識が異なるため同じアプリケーションエンジニア間でも転職が難しい場合もあります。即戦力となるために、様々な製品構造や機能についての知識を幅広く身につけておくと良いでしょう。中規模や小規模の企業では一人あたりの職域が広いことも多いので、社内で重宝されるだけでなく、自身の選択の幅を広げることにもなります。
また、アプリケーションエンジニアという職務について自分なりの意見を持ち、それをアピールできる力もあると良いでしょう。外資系企業では、職務に対するプロ意識を持って仕事に取り組める人が求められます。
外資企業でのアプリケーションエンジニアに求められる英語力とは？
企業や募集しているポジションによっても異なりますが、基本的にはビジネス英語力が求められます。特に、開発チームが海外拠点と共同開発している場合や、組織が小さい場合は特に英語でのコミュニケーションがスムーズにできるとより成果にもつながる職種の一つです。
英語が流暢でなくとも、「物事を端的にわかりやすく伝えること」、そして、「主体的に意見を伝えること」が大切です。
また、ダイバーシティに対する姿勢も重要です。外資系企業は異文化が同居する環境です。さまざまな価値観を持った人たちの中でも相手を傷つけることなく自己主張ができるなどの要素をアピールできると良いでしょう。
アプリケーションエンジニアに応募するには
自動運転など複雑なテクノロジーの開発に伴い海外メーカーとの協業も頻繁に見受けられるようになってきており、アプリケーションエンジニアはとても需要が高い職種です。
そのため求人は、企業Webサイトや求人サイト、転職エージェントで見つけられます。
中でも転職エージェントは様々な企業のエンジニア求人を取り揃えており、市場で求められているスキルや経験を把握する上でも求職者にとって強い味方となります。
Turnpoint Consultingでは、日系外資メーカーでのアプリケーションエンジニアの求人情報や就職・転職に役立つ情報を豊富に取り扱っています。自動車・モビリティ業界における圧倒的な業界知識をもとに、求職者を丁寧にサポートし、理想の転職へと導きます。
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