志望動機の書き方

志望動機を準備する前に

志望動機を考える前に、転職を通じて何を実現したいのかというポイントが前提条件として大変重要になります。

現職を辞めないと実現できず、この会社では実現できるためという点が中途採用において鍵になるため、どうして転職を考えるようになったのか、何を現状から打破したいのか、動機になった点を、再度振り返りましょう。

    • なぜ転職を考えているのか
    • 転職を通じて実現したいこと
    • 目指したいキャリアパス

以上の点に加えて、再度自己分析をしておきましょう。実際目指したいキャリアに対して現状やることはできているかの把握をしておくことも重要です。

    • 実務経験を通じて活かせる強み・弱み。
    • 転職を通じて実現したい課題に対して取り組んだこと。

中途採用は、企業と転職者にとってのニーズにマッチしてこそWin-Winの関係が成り立ちます。転職の動機が不明確であったり、自己分析が十分にできていないと入社してからのミスマッチが起こる原因にもなりますので事前に振り返っておきましょう。

準備

1.企業や求人が求めている情報を収集する。

なぜ企業があなたを採用すべきか、説得力のある志望理由を作成するために、以下の点に注意して企業や求人についてしっかりと情報収集をしましょう。

1. 企業研究・マーケットリサーチ

まずは、ホームページで事業内容や歴史など企業についてのリサーチをしましょう。企業が目指している方向性や企業バリューとして大切にしている点など、業界での市場シェアに関わらず会社のカルチャーもそれぞれ異なるため基本情報は一通り調べておきましょう。

〈調べると良いポイント〉

  • 直近のニュースや時事
  • 歴史
  • 競合企業・マーケットシェア
  • サービス・事業内容
  • 企業ビジョン

2. エージェントから情報収集

求人票に書かれている情報はもちろんですが、実際に採用担当から多くの情報を収集している専門のコンサルタントに、企業についての情報収集を含め問い合わせるとより深い情報が収集できます。これらをベースに自問自答し、志望動機に繋げていきましょう。

〈収集するポイント〉

  • 求人の募集背景
  • ポジションに入社してから何が期待されているか
  • チーム構成やレポートライン
  • 言語 など

3. フィールドリサーチ

営業、マーケティング、ネットワーク開発、カスタマーサービスなど実際にカスタマーの立場で体験できるポジションに応募する際は特に、実際の商品を使ってみたり、店舗に行ってみて顧客体験をするなどフィールドリサーチをするのも一つの手です。

ポジションに就いた場合の目線カスタマーとしての目線から感じた意見をまとめておくと良いでしょう。

  • 他社製品、多店舗と比べて良いと感じた点。
  • サービスフローや製品について、課題に感じた点。
  • 自分なら、その課題についてどうアプローチするか。

2.キャリアビジョン× 採用ニーズ × 貢献できるポイント

キャリアビジョンや働く上で大事にしたい価値観など個人の観点と、応募する企業について収集した情報から企業が求めるポイントにおける共通項をもとに志望動機を作成していきましょう。

志望理由について

<採用側が志望理由を中心に確認したいポイント>

      • どうして、応募ポジションに興味を持ったのか、どのポイントに魅力を感じて応募しているのか。
      • 求人にスキル・経験としてフィットしているか。
      • 書類を確認した上で、懸念点やスキルとして足りないと感じた点を補えそうか。
      • チームにフィットしそうか。短期間で辞めなさそうか。
      • どんなキャリアビジョンを持った人なのか。

そのため、なぜ興味を持ったのか、どう貢献できるのか個人のキャリアビジョンや目標に合わせて伝えることが大切です

自分の目指したい方向性とマッチしており、加えて、今までのこんな経験が貴社の求めているポイントに活かせるとロジカルに説明し熱意を伝えましょう。

応募の際、志望理由についてご不安な方はお気軽に弊社コンサルタントまでご相談下さい。

NGな志望理由は?

♦退職理由を志望理由にしない

退職理由は、転職するきっかけにはなりますが志望した理由とは分けてなぜその企業で働きたいのかというポイントを求人の仕事内容や入社して実現したいポイントを軸に組み立てることをお勧めします。

♦福利厚生や年収など条件を理由にしない

年収や、ワークライフバランスなど条件はもちろん大切ですが、その点が理由となってしまうと入社してどんなキャリアを築きたいのかが見えず説得力がありません。

♦経営理念・ビジョンを主な志望理由にしない

理念やビジョンについても、条件の一つとしては大切な要素にはなりますが、志望理由の軸としては説得力が劣ります。なぜビジョンに共感したのか、自分のキャリアビジョンを踏まえて話し、それを踏まえて入社して何を実現したいのかというポイントまで掘り下げて準備をしましょう。