2022年10月3日 SkyDrive社が米国Volatus Infrastructure社と戦略的提携を締結
空飛ぶ車のインフラ設備構築に向けて
SkyDriveとVolatusは、双方の事業開発および市場拡大の目標を支援するため、戦略的提携を行うことに合意しました。
Volatus は、空飛ぶ車の普及に向けて必須となるバーティーポート¹と呼ばれる離着陸場や重電ポートなどのインフラ設備を主に開発する企業です。
SkyDriveは、Volatusが米国において提供するバーティポートや充電ステーションなどを空飛ぶクルマの運航に不可欠なインフラの一つとして活用することを検討しています。また、Volatusが将来日本市場にバーティポートや充電設備などを提供する際には、SkyDriveの機体も離着陸可能となるよう、協力する予定です。両社は、空飛ぶクルマの社会実装という共通の目標に向かって、今後も協業してまいります。
■ 各コメント
株式会社SkyDrive 代表取締役CEO 福澤知浩
Volatus社はアメリカのウィスコンシン州を始め、米国内の多くの州で常設のバーティポートの建設を計画しており、SkyDriveはそのバーティポートの活用を検討しています。両社の協業により、エアモビリティの普及に向けた活動が促進されると確信していす。
Volatus Infrastructure, LLC 共同創設者 Grant Fisk
SkyDriveとのアライアンス締結は、世界のeVTOL業界にとって大きな前進です。私たちが協業することで、社会に最高のeVTOLサービスを提供し、この新しいモビリティを、より迅速に普及させることができます。また、SkyDriveは物流ドローンも手掛けており、当社が貨物ハブを作る上でも、重要な役割を果たしてくれると考えています。
1. バーティポートとは
垂直を意味する「Vertical」と空港を意味する「airport」を合わせた単語で垂直離着陸可能な航空機専用の離着陸場のこと。ヘリコプターのヘリポートのように、AAM機²が離着陸するために特別に設計されたエリアの総称です。
2. AAMとは
Advanced Air Mobility の略で、次世代空モビリティの都市部や農村部における乗客や貨物のための安全で、安価で、自動化された航空輸送システムを意味します。
NASAは、「Advanced Air Mobility」(AAM)と呼ばれる空の旅の新時代をいち早く切り開くために、国を挙げて取り組んでいます。
出典:NASA
株式会社SkyDriveについて
SkyDriveは、2018年7月に設立され、インフラ不要の“真に自由な移動”を実現し、『2050年、誰もが自由に空を飛べる時代を創る』ことを目指します。
「日常の移動に空を活用する未来」というビジョンを掲げ、空飛ぶ車や貨物用ドローンの開発を進めながら人々が利用する未来という共通のビジョンを推進するために、他社とパートナーシップを組んでいます。スカイドライブは、日本で唯一、試験飛行に成功した企業であり、現在、その一員として、未来の空の移動手段のシステム設計に携わっています。
現在、最大30kgまで積載可能な貨物用ドローンが、山間部の作業現場で活躍しています。スカイドライブは、20年以内に大阪湾岸部で空飛ぶ車のサービス開始を目指し2025年には大阪湾岸エリアでのサービス開始を目指しています。
本社|愛知県豊田市
Website|https://en.skydrive2020.com/
ヴォラタス・インフラストラクチャー合同会社について
2021年に設立されたVolatus Infrastructure, LLCは、コミュニティを未来につなげるために、クラス最高のeVTOL³インフラ技術で社会のインフラ設備を提供しています。
ヴォラタスは、以下3つの主要なサービスを提供しています。
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- eVTOLインフラデザイン
- 車両に依存しない充電ステーション
- アプリとメンテナンスプログラム
最新の技術を取り入れながら、特定のニーズに合わせてカスタマイズすることで、顧客と社会にプラスの影響を与えます。
本社|ウィスコンシン州 ニーナ
Website: https://volatusllc.com/
3. eVTOLとは
Electric Vertical Take-off and Landingの略で、垂直の離着陸を可能にした機体のことです。滑走路を設ける必要はありません。環境面では、離着陸時に発生する25%の航空機の排気ガスをなくし、滑走路で発生する航空機事故や死亡事故の数を減らすことができます。