【転職×トレンドニュース】完成車メーカーによる自動運転向上への歩みまとめ

こちらのページでは、世界中の自動車およびモビリティ市場におけるトレンドのニューストピックを紹介いたします。

自動車業界の興味深いニュースを国内外問わず厳選し、内容を翻訳・要約して紹介していきます。業界の最新情報のキャッチアップの際にお役に立てましたら幸いです。

 

June 17, 2024 by 日本経済新聞

1.スズキ「軽」で自動運転 技術開発へ新興出資

スズキは自動運転システム新興のティアフォー(名古屋市)と資本・業務提携し、軽自動車向けの自動運転技術を共同開発する。高齢化が進む地方での需要に応え、早期実用化を目指す。

ティアフォーはオープンソースの自動運転OS「オートウエア」を活用し、世界の企業と連携して精度の高い自動運転システムを開発している。スズキとの協力により、狭い道や坂道など地方に適した自動運転システムの改良を進める。

スズキは2023年度の軽自動車新車販売シェアで34%を占め、首位となった。軽自動車は税金や保険料が安く、小回りが利くため女性や高齢者に人気だ。しかし、運転者の高齢化による免許返納増加など、市場の先行きには課題がある。

自動運転技術の実用化は、公共交通機関の少ない地方での移動手段確保や、スズキの成長戦略において重要な役割を果たすと期待されている。

Jun 17, 2024 By Reuters

2.中国・上海市、テスラ完全自動運転車の試験走行を許可

上海市は米電気自動車大手テスラに、最新の自動運転ソフトウエア「完全自動運転(FSD)」の試験走行を10台分許可したと、上海オブザーバーが報じた。

テスラは中国で4年前からFSDを販売しているが、機能を制限していた。今回の許可により、同社は中国市場での競争力を高める可能性がある。

イーロン・マスクCEOは4月に北京を訪問し、FSDの展開について協議したとみられる。また、テスラは上海で大型蓄電池「メガパック」の生産工場建設にも着手しており、中国への投資を拡大している。

June 18, 2024 by 日本経済新聞

3.小米、EV運転支援に2000人

中国スマートフォンメーカーの小米(シャオミ)は2025年までに、電気自動車(EV)の運転支援技術の開発者を2000人に増やす計画を発表した。3月に初のEV「SU7」を発売した同社は、運転支援技術の向上による販売拡大を目指している。

24年末までに開発者を1500人に増やし、同分野に47億元(約1000億円)を投資する予定。うち24年には15億元を充てる。小米は既存事業で培ったAI技術を活用し、運転支援機能を進化させる方針だ。

現在の「SU7」は、高速道路での自動加減速や車線変更機能を搭載。高性能モデルでは、一般道路での自律走行や自動駐車機能も備える。6月中に自律走行可能都市を10都市に拡大し、8月からは中国大陸全土で展開予定。

小米は現行の「レベル2」自動運転の枠内での改善に加え、より高度な技術開発も進める見通しだ。