【転職×トレンドニュース】半導体・成長分野を強化したい!各国政府の投資まとめ

こちらのページでは、世界中の自動車およびモビリティ市場におけるトレンドのニューストピックを紹介いたします。

自動車業界の興味深いニュースを国内外問わず厳選し、内容を翻訳・要約して紹介していきます。業界の最新情報のキャッチアップの際にお役に立てましたら幸いです。

 

Aug 20, 2024 by Reuters

1.EU、TSMC独新工場への支援措置を承認、欧州半導体法で最大

欧州委員会(EU)は、TSMCが主導するドイツの新半導体工場に対する50億ユーロの政府支援を承認した。これは欧州半導体法下で最大規模の支援となる。

ESMCという合弁会社が運営する工場は、ドレスデンに建設され、2027年の生産開始を目指している。総投資額は100億ユーロの見込みだ。

フォンデアライエン欧州委員長はこのプロジェクトを「ウィンウィンの状況」と評価し、ハーベック独経済相も歓迎の意を表明した。

工場はオープンファウンドリーとして運営され、あらゆる顧客が利用可能である。最先端ではないものの、半導体不足への耐性を高める効果が期待されている。

Aug 15, 2024 By NHK

2.政府 東南アジアで事業展開する日本企業に約350億円補助へ

日本政府は、経済成長が続く東南アジアでの日本企業の競争力強化を目的に、自動車や次世代エネルギーなどの成長分野で技術開発を行う15社に対し、約350億円の補助金を提供すると発表した。

具体的な事例として、いすゞ自動車と三菱商事によるタイでのEV事業、伊藤忠商事と東洋エンジニアリングによるインドネシアでのアンモニア工場建設などが挙げられている。

この施策は、中国の影響力拡大を意識したものであり、今後はアフリカや中南米など、他の新興国・途上国(グローバル・サウス)に進出する日本企業への支援も予定されている。

Aug 19, 2024 by TECH +

3.米国政府、CHIPS法に基づきTIの3つの工場建設に向けて16億ドルを支給

米政府はTexas Instrumentsに最大16億ドルの補助金を支給すると発表した。これは、同社の180億ドル以上の投資を支援し、テキサス州とユタ州に3つの新半導体製造施設を建設するためのものだ。

この決定は、コロナ禍での半導体不足による経済混乱への対応策の一環である。新施設では、65nm~130nmの主要チップや28nm~65nmのアナログ・組み込みプロセッサを生産する予定だ。

政府は、TIに対し労働力育成のための1000万ドルの資金設置や、40の教育機関との連携プログラム実施、従業員への育児サービス提供などを要求している。

これで、CHIPS法による補助金を受ける企業は16社となり、総額は325億5590万ドルに達した。残額は約64億ドルで、今後の補助金増額は不透明である。