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目次

こちらの記事では、日本、アメリカ、中国における乗用車の販売台数を基に、最新のメーカーごとのシェアの実態を探ります。

自動車産業は世界中の国々が関わっており、メーカーの国籍も様々です。日本発のメーカーが世界的な人気を誇るのは周知の事実ですが、海外メーカーも信頼と需要を得ています。具体的に、これらのメーカーは日本国内でどのくらいのシェアを持っているのでしょうか。また、海外市場ではどのような活躍をしているのでしょうか。

2023年における販売台数トップ10のメーカーのデータを基に、上記の傾向を探ります。最新の業界事情を把握する手助けになれば幸いです。

日本国内市場における輸入車メーカーシェア・ランキング

2023 年度(2023年4月~2024年3月) 日本市場全体のメーカーシェア

2023 年度(2023年4月~2024年3月) 日本市場全体のメーカーシェア
参照: JAMA(一般社団法人 日本自動車工業会)、 JAIA(日本自動車輸入組合)をもとに作成

日本の自動車市場では、日本メーカーが圧倒的なシェアを占めています。

2023年の日本国内での新車販売台数は405万101台です。そのうち輸入車メーカーの販売台数は24万4844台で、前年度の24万6196台と比較して0.5%減少しています。輸入車メーカーの割合は全体の7.6%にあたり、輸入車の割合は全体の中ではとても限られていることが分かります。

海外ブランドの多くは世界各地に自動車生産工場を持っていますが、日本国内には海外メーカーの生産拠点が一つもありません。そのため、日本で販売される海外ブランドの車両は全て輸入に依存しています。以下のグラフでは、輸入車ブランドのシェアを詳しく見ていきます。

輸入車メーカー内訳

輸入車メーカー内訳

輸入車メーカー販売台数ランキング

輸入車メーカー販売台数ランキング

輸入車ランキングでは、メルセデス・ベンツやBMW、フォルクスワーゲンなどドイツのメーカーが上位5位を占め、その安定した人気が伺えます。10位のポルシェを含むトップ10内に入るドイツメーカーが全体の約70%を占めています。
海外拠点から輸入される日産車も割合が高く、日本メーカーの人気がこのような形でも見て取れます。

海外市場におけるメーカーシェア・ランキング

次に、海外市場の中でも特に規模の大きいアメリカや中国のメーカーシェアについて見ていきましょう。

アメリカ市場

2023 年(1月~12月) アメリカ市場
・販売台数メーカーシェア

販売台数メーカーシェア
※データ区分は”Cars”を参照、(参照:Marklinesをもとに作成)

・販売台数ランキング

販売台数ランキング

2023年におけるアメリカの乗用車輸入車両台数は約580万台*¹で、同年のアメリカ国内での生産車両台数である約170万台*²と比較するとその歴然とした差に圧倒されます。特にメキシコ(約140万台)、日本(約130万台)、カナダ(約110万台)からの輸入が最も多く、その3国が輸入車両全体の65%を占めます。*¹

実際の販売車両の内訳を見てみると、HV(ハイブリッド車)戦略を着実に進めてきたトヨタがマーケットシェアNo.1を獲得しており、その後に韓国のEV(電気自動車)メーカーであるHyundai Kiaが続きます。その次にホンダを始めとする他の日系メーカーが続いており、アメリカでの日系メーカーのシェアの高さに驚かされます。また、アメリカ国産メーカーとしてGeneral MotorsやTesla、Fordもトップ10にランクインしており、その存在感が伺えます。

*:INDEXBOXを参照
*²:Statistaを参照

中国市場

2023 年(1月~12月) 中国市場
・国内生産車両 販売台数メーカーシェア

国内生産車両 販売台数メーカーシェア
(参照:CarNewsChinaをもとに作成)

・販売台数ランキング

販売台数ランキング

中国のEVメーカー最大手であるBYDがトップシェアを獲得しており、その後をフォルクスワーゲンとトヨタが追っています。ChanganやGeelyといった中国のメーカーも上位にランクインしている一方で、フォルクスワーゲンを始めとしたドイツのメーカーや、トヨタを始めとした日本のメーカーも市場シェアを占めており、中国市場での活路を見出していることがわかります。

・輸入車両台数ランキング

中国における輸入車の割合は年々減少し続けており、2023年には799,000台と過去最少を記録しました。
以下はメーカーのトップ10です。上位4位のメーカーと、9位にランクインしたBMWミニは前年と比べて台数が減少し、特にBMWミニは36.3%減という激しい落ち込みを見せました。

近年のNEV(新エネルギー車)市場の拡大により、消費者の関心が高まり、従来のガソリン車への需要が減少していることが要因として挙げられます。また、かつて輸入に頼っていた高級車ブランドが、価格を抑えるために中国国内での生産を始めたことも、輸入車市場を圧迫する一因となっています。

輸入車両台数ランキング
(参照:Marklinesをもとに作成)

・2023年 中国国内BEV販売におけるメーカーシェア

また、BEV市場のみに着目すると、下記のような分布になります。

市場全体と比べて、BYDをはじめとした中国メーカーの圧倒的な存在感が際立っています。2024年4月には大手家電メーカーのシャオミがEV市場に参入し、そのシェア拡大が今後期待されています。

中国国内BEV販売におけるメーカーシェア
(参照:CarNewsChinaをもとに作成)

最後に

日本市場における外資自動車メーカーの販売(登録)台数やブランド別のシェアに加えて、アメリカ、中国市場でのそれぞれのメーカーシェアを見てきました。

日本は国産メーカーの人気が非常に高い市場であり、海外自動車メーカーにとってはチャレンジングかつユニークな市場であることが分かりました。輸入車ではドイツのメーカーの人気が高いですが、他国のメーカーの今後の戦略が気になるところです。

また、アメリカ・中国の市場もそれぞれの特徴が色濃く出ていました。電動化に急速に力を入れているメーカーが増えてきていますが、電気自動車の更なる普及に向けて、マーケット全体が挑戦を強いられています。メーカーそれぞれが市場ごとにどのような戦略を取っていくのか、注目が集まります。

自動車業界におけるトレンドの理解は、転職を考える際、特に企業リサーチや面接対策において、非常に役立ちます。Turnpoint Consultingは自動車業界特化のエージェントとして、転職を考えている方には自動車・モビリティ業界の転職市場や選考での対策について、また、企業の採用担当者の方にはこの業界の人材の流れについて、最新かつ信頼性の高い情報をお届けします。

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この記事の監修者

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