認定NPO法人キッズドア×Turnpoint Consulting オフィス見学ツアーを行いました｜CSRイベント報告Vol. 1
4月 18, 2024
目次
1. 自動車業界におけるフロントエンド開発の例
フロントエンドエンジニアは、フロントエンドの開発を担うエンジニアです。Webサイトやアプリにおいてユーザーが直接的に接触をする部分（画面上で文字を入力したり、ボタンをクリックしたりする部分など）を担当します。
自動車業界のフロントエンドエンジニアは、Webサイトやシステム開発に留まらず、近年ではナビゲーションシステムを含む車載ディスプレイやモバイルアプリの開発でもニーズが高まっています。
以下に自動車開発におけるフロントエンドエンジニアの開発事例の一部をご紹介します。
♦ ウェブサイト/システム開発
企業ウェブサイトはもちろん、在庫管理システムや見積もりシステム、オンライン販売サイトや予約システムなどの開発を行います。デジタル技術による業務改善が進んだことで、幅広い局面でフロントエンドエンジニアが必要とされています。
♦ 車両制御システムのフロントエンド開発
自動車の制御システムには多数のセンサーやアクチュエーターが搭載されています。フロントエンドエンジニアはこれらを制御するためのユーザーインターフェイスを開発することがあります。制御パネルやディスプレイなどのインターフェイスを設計し、センサーデータや制御アルゴリズムを表示させ、ユーザーが制御システムを操作できるようにします。
♦ インフォテインメントシステム＆車載ディスプレイの開発
自動車メーカーが提供するインフォテインメントシステムは、エンターテイメントや情報提供など多岐にわたる機能を備えています。フロントエンドエンジニアは、ディスプレイやタッチパネルなどのUIを設計し、音声認識やナビゲーションなどの機能を実装するシステムの設計や開発を担当します。
車載ディスプレイのUIを開発する際には、ユーザビリティやデザインを考慮した上で、ディスプレイのサイズや解像度、タッチ操作などを考慮しながら設計・開発が行われます。
♦ 自動運転システムの開発
自動運転システムの開発においても、フロントエンドエンジニアは重要な役割を担います。自動運転車には多数のセンサーやカメラが搭載されており、それらのデータを可視化するためのUIを設計し、ドライバーが必要な場合にシステムを操作できるようにします。
♦ モバイルアプリの開発
近年では、コネクティッドサービスやモビリティサービスなどスマホと車両連携のサービス展開が進んでいます。それらモバイルアプリのUI開発にもフロントエンドエンジニアの活躍があります。
自動車業界におけるフロントエンド開発の具体例
♦ Hyundai Tech
Hyundai（現代自動車：ヒュンダイ）は、自動車を完全に直感的でユーザーフレンドリーにする新しい技術に継続的に取り組んでいます。
最新の開発は、2つのカスタマイズ可能なディスプレイを備えたステアリングホイール。まだ初期のプロトタイプですが、仮想コックピットは、テクノロジーが進化し続けるにつれて、エキサイティングな新機能のプラットフォームを提供しています。
♦ Toyota Connected トヨタコネクティッドのUI/UXデザインを語る
トヨタコネクティッドの「UX/UIデザイン」は、自動車のハード・ソフト両面からアプローチし、ユーザーの体験をデザインするもの。ここにも、業界の最前線にいるフロントエンドエンジニアの活躍が見られます。
2. フロントエンドエンジニアに必要なスキルとは
フロントエンドエンジニアには以下のようなスキルが必要です。
-
-
- プログラミングスキル
-
フロントエンドエンジニアにとって、HTMLやCSS、JavaScriptなどのフロントエンド開発言語は必須です。単に知識があるだけでなく、それらに精通していて使いこなせる高いスキルが求められます。
なお、使用できる言語が多いほど対応できる業務の幅が広がるため、フロントエンドエンジニアとしてより重宝されることになります。
-
-
- UI/UXデザインの知識
-
色彩理論やレイアウトの基礎、画像編集ツールの使用方法などといったUI/UX設計のスキルも必要です。
ユーザーがどのようにシステムを使用するかを理解し、使いやすく直感的なインターフェイスを開発することで、ユーザー目線に立ったデザインが実現できます。
-
-
- モバイルアプリ開発の経験
-
車両には、スマートフォンとの接続を可能にする機能があります。そのため、モバイルアプリの開発経験があると、車両とスマートフォンの接続機能をより効果的に開発することができます。
-
-
- テストとデバッグのスキル
-
フロントエンドエンジニアは、フロントエンドの「開発」だけが仕事ではありません。開発したソフトウェアやデジタルシステムのテストやデバッグも行います。一般的に、MochaやKarmaといったテストフレームワークを使ってテストを実施するため、それらに関する知識とスキルが必要です。
デバッグに関しては専用のツールを使ってバグの特定と修正を行います。システムがうまく動かないと、ユーザーはストレスが溜まるうえに、QA（品質保証）にも影響を及ぼします。そのため、フロントエンドエンジニアにとってバグ取りは非常に重要なスキルの一つと言えます。
-
-
- フレームワークやライブラリ
-
ReactやAngular、Vue.jsなどのフレームワークやライブラリの知識も必要です。これらのツールはWebアプリケーションの構築を簡素化し、開発の効率性を高めてくれます。そのため昨今の開発現場において、積極的に利用されている言語のひとつ。今の時代のフロントエンドエンジニアにとって必要不可欠なスキルと言えます。
-
-
- Web開発ツールの使用
-
フロントエンドエンジニアは、さまざまな開発言語だけでなく、Web開発ツールも使用します。そのため、開発言語に合わせたエディタや不具合の原因を探すデバッグツール、Git（バージョン管理システム）を使いこなせるスキルが必要になります。
-
-
- コミュニケーションスキル
-
フロントエンドエンジニアには、高いITスキルだけでなく、コミュニケーションスキルも必要です。
フロントエンドエンジニアの仕事は一般的に、他の開発者やデザイナー、マネージャーなどと協力して行われます。そのため、口頭での説明力や的確な指示を出せるスキルがあることで、チームでの作業がスムーズに進められます。
また、メールや要件定義書などを作成する機会も発生するため、的確な言葉を使ってかりやすい文章を書く「文章力」も重要な要素になります。
3. 外資企業でフロントエンドエンジニアとして活躍するには？
外資系では「即戦力」が求められます。そのため、これまでの職歴と実績が採用への鍵を握ります。
これまで「どんな仕事をしたか」、「どんなクライアントの仕事を受けたか」、「どのようなスキルがあるか」、「どのように企業に貢献できるか」といったことを、しっかりとアピールすることが重要です。
また、フロントエンドエンジニアという職務について自分なりの意見を持ち、それをアピールできる力もあると良いでしょう。外資系企業では、職務に対するプロ意識を持って仕事に取り組める人が求められます。
なお、外資系企業には組織が比較的小さいところも多く、フロントエンドだけでなく、ソフトウェアエンジニアとして設計から運用保守まで広範囲での開発経験が求められることがあります。そのため、フロントエンドに限らずバックエンドにおける知識など幅広い知識を身につけておくと、重宝されるだけでなく、自身の選択の幅を広げることにもなります。
求められる英語力とは？
企業や募集しているポジションによっても異なりますが、基本的にはビジネス英語力が求められます。特に、開発チームが日本に限らず海外拠点と共同開発している場合や、組織が小さい場合、あるいはマネジャーレベルのポジションの場合は、英語でのコミュニケーションが求められます。
ただ、英語がスラスラと出るような「流暢に話す力」が無くても、それ自体は問題にはなりません。それよりも、「コミュニケーション能力」がより重要な要素となります。
基本的には、相手に対して「物事を端的にわかりやすく伝えること」、そして、「主体的に意見を伝えること」が大事です。
そして、ダイバーシティに対する姿勢も重要です。外資系企業は異文化が同居する環境です。さまざまな価値観を持った人たちの中でも相手を傷つけることなく自己主張ができるなどの要素をアピールできると良いでしょう。
フロントエンドエンジニアに応募するには
フロントエンドエンジニアはとても需要が高い職種です。そのため求人は、企業Webサイトや求人サイト、転職エージェントで見つけられます。
中でも転職エージェントは様々な企業のフロントエンドエンジニア求人を取り揃えており、市場で求められているスキルや経験を把握する上でも求職者にとって強い味方となります。
Turnpoint Consultingでは、日系外資メーカーでのフロントエンドエンジニアの求人情報や就職・転職に役立つ情報を豊富に取り扱っています。自動車・モビリティ業界における圧倒的な業界知識をもとに、求職者を丁寧にサポートし、理想の転職へと導きます。
Turnpoint Consulting はモビリティ業界専門のエージェントです。
業界特化だからこその情報量で転職を負担なく成功へと導くサポート
