EVバッテリーの現状とこれから|バッテリーコスト、査定基準、再利用から次世代の可能性まで
ホモロゲーションとは、自動車レースに出場する車両の分類や規格などの認可を指します。また、外資自動車メーカーにおいては車両を販売する上での認証許可を取る仕事のことをホモロゲーションと呼びます。
日本国内市場と各海外市場ごとで認証業務は異なります。基本的に自動車など車両を販売する際に、その市場の法律やルールに沿った車両の作りになっているか安全性や環境対策は問題ないか等を審査し登録していく型式認証¹という仕事です。海外市場向けは、各地域によって車両法等がことなるため、各市場に合った認証や法規の知識が必要になります。
※ 1 =自動車の型式認証制度は、自動車製作者等が新型の自動車等の生産又は販売を行う場合に、予め国土交通大臣に申請又は届 出を行い、保安基準への適合性等について審査を受ける制度である。(国土交通省)
⇒各国の車両認証取得のための審査計画の策定から申請書の作成、官庁や審査機関との渉外に関する業務や官庁への届出など
⇒各国の車両安全、海外の車両法規および排ガス燃費法規の情報調査と展開、審査機関や官庁への法規に関連する問い合わせなど
⇒各国の車両認証取得のための、計画と試験準備、官庁/審査機関立会いの公式審査など車両安全、排ガス燃費認証試験実施に関する業務
日本国内の場合だと、道路運送車両法の規定に沿って、新型自動車及びその装置が販売される前に、型式毎に安全・環境基準への適合性について技術上の審査を実施していきます。
日本市場では、3種類のホモロゲーションがあります。
型式指定制度(TDS):ほとんどの乗用車の型式認定制度で、サンプル車の検査と品質管理システムで構成され、モデルの均一な品質を保証しています。
型式届出制度(TNS):主に大型車(バス、トラック)に適用される制度で、1つの生産モデルで様々な仕様や派生モデルが存在する。
輸入自動車優遇措置(PHP):輸入車の販売を促進するための簡易な制度で、輸入台数が5,000台以下のモデルに適用される。
Link:JAIA(日本自動車輸入組合)統計
車両の製造前 | 要件整理から製作、量産へ
車両の完成後 | 日本市場に導入するモデルの新型車両法規並びに認証取得
• 専攻分野:機械、電気・電子、化学関連などの知識。
• 自動車もしくは自動車部品の設計・試験等、開発関連業務経験:自動車の整備士免許や開発等にかかわった経験が少しでもあると、自動車の仕組みが分かるので認証の際に役立ちます。
• 自動車もしくは自動車部品の審査・届出業務経験:家電業界などでも審査・試験機関などで審査・届出業務の経験があると役立ちます。
• 海外や英語等の語学を活用したビジネス経験:実際に法規に関する各国政府との渉外や海外本社からの書類の翻訳など語学力があると必ずキャリアの幅も広がります。
日本で多く見かける海外ブランド車ですが、日本に到着してから実際に販売店へ届くまでの流れを知っておくと車両認証やパーツ関連の求人へ応募する際に役立ちます。日本自動車輸入組合からPDI(Pre Delivery Center )センターでのオペレーションをまとめた以下リンクをご参考ください。また、車両認証における業務内容は自動車技術総合機構のリンクをご参考ください。
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