May 23, 2023

1．ルノーグループとヴァレオがパートナーシップを締結

ルノーグループとヴァレオは、2023/5/23、ルノーグループの次世代自動車の電気・電子アーキテクチャを開発するためのパートナーシップを締結したことを発表した。Software Defined Vehicle（SDV）アーキテクチャは、車両のライフサイクルを通じて常に最新の状態を維持し、ハードウェアを変更することなく新機能を統合することを可能する。

これを通じて、ヴァレオは高性能コンピュータ（HPC）を含むSDVの主要な電気・電子部品をルノーグループに供給する予定。ヴァレオのエンジニアは、ルノーグループの拠点の近くで開発を行い、ルノー・ソフトウェア工場のチームと協力してソフトウェア開発を行う。また、今後、駐車支援などの車載アプリケーションソフトも提供していく予定。

この新しいパートナーシップにより、ルノーグループは、高性能、互換性、安全性を重視しながら、電気・電子アーキテクチャの開発期間とコストの削減を目指す。

OS、クラウド、デジタルツインについてはGoogleと、デジタルシャシーとシステムオンチップについてはクアルコムに加え、今回のヴァレオとの提携により、ルノーグループは、Software Defined Vehicle（ソフトウェア定義自動車）のバリューチェーンにおけるコントロールを強化を実現する。

May 17, 2023

2．Charge+が東南アジア全域全長5,000kmのEV充電ネットワーク計画を発表

シンガポールのEV充電ソリューション会社チャージ・プラス（Charge+）は2023/5/17、シンガポール、マレーシア、タイ、カンボジア、ベトナムの東南アジア5カ国において、充電スタンド45箇所、全長5,000kmのEV充電ネットワークを構築する計画を発表した。

この充電ネットワークは東南アジアで最も長く、また世界でも有数の長さとなり、充電ステーション間の距離は平均で約120kmになる予定。これらの充電ステーションは、高速道路上に直接設置、もしくはインターチェンジから2km以内に設置される。

今回の発表は、バンコクで開催されたFuture Mobility Asiaサミットで行われ、タイ発電公社（EGAT）とのパートナーシップも発表されました。これにより、Charge+はEGATが保有するタイ国内の土地に充電スタンドの設置が可能になる。また、Charge+アプリのユーザーはEGATの充電ステーションにアクセスできるようになり、EV充電のための複数アプリ使用の問題も同時に解決する。

予定されている45カ所のうち、確定している18カ所はCharge+が所有・運営する予定。これらは2024年末までに準備が整い、シンガポール、クアラルンプール、バンコク、プノンペン、ホーチミン、ハノイなどの都市に設置される。

残りの27カ所は2025年末までに完成する計画で、Charge+と他のパートナーが所有するステーションで構成される。

May 24, 2023

3.ジャガーランドローバーが、ＥＶ電池工場建設を近く発表

インドの自動車大手タタ・モーターズのタタ・グループの持ち株会社タタ・サンズのナタラジャン・チャンドラセカラン会長が、近くロンドンを訪問し、傘下のジャガー・ランドローバー（ＪＬＲ）の英国でのＥＶ用バッテリー工場を建設ついて、契約を最終決定する見通し。

スペインも候補地に挙がっていたが、ＪＬＲが英政府からの補助や優遇措置を理由に同国でプロジェクトを進める方針を固めたと伝えられており、建設予定地である高速道路Ｍ５号線やブリッジウオーター（Bridgwater）湾に隣接するサマセット州の「グラビティー・ビジネスパーク」近隣で、最大で9,000人の雇用創出が今後見込まれる。

英国は、ＥＶ化の促進に欠かせないバッテリーの生産拡大において、米国やEUにおくれをとっているおり、英国政府は、自動車産業の将来性を確保するために、英国でのEV自動車用バッテリー製造が急務であることを認めている。

現在、英国では中国のエンビジョンＡＥＳＣと日産自動車が共同で進めるサンダーランド工場に隣接して1つの工場が稼働中であり、ノーサンバーランドにもかろうじて1つの工場が計画されているだけである。

これに対し、EUでは35の工場が操業中、建設中、または計画中である。