2024年3月9日 転職に成功するための基本面接対策
準備
前日準備
(1)提出した履歴書・職務経歴書は音読しておく
面接の質問は、提出した履歴書・職務経歴書の内容を踏まえて行われます。何を書いてアピールしたのか、改めて内容を前日に確認しておくことで、当日焦らず回答することができます。
(2)伝えたいアピールポイントをメモに書きだす
補足として伝えたい内容、自身の一番のアピールなど、短い面接の時間で伝えたい大事なことは、必ずメモして事前に整理しておくとよいでしょう。
(3) 動画で録画して見返してみる
動画で録画して自分を見ることで、採用側の視点に立って自分を客観視できます。思っていたより元気がなさそう、声が小さくて聞き取りづらいなど、気づくこともありますので、一度試しておくと良いでしょう。
当日準備
(1)服装
第一印象は選考に左右します。服装や身だしなみなどは今一度チェックをしておきましょう。
(2)時間厳守
遅刻は厳禁です。10 分前には会場に到着するよう、余裕をもって行動しましょう。オンラインの場合も先にリンクから入り、待機しておくと良いです。万が一遅刻してしまいそうな場合は、必ず約束の時間(少なくとも 15 分)前にご連絡するようにしてください。
(3)携帯電話
会場につきましたらすぐに、携帯電話の着信音が鳴らないよう設定してください。
(4)明るく元気よくハキハキと
新卒の面接で意識されていた方は多いと思います。しかし、残念ながら、中途面接では『元気がなかった』や『あまり熱意が感じられなかった』というフィードバックが面接官から届くことがあります。第一印象はどんな場面でも大切ですので、挨拶からハキハキと元気よく臨みましょう。次の選考に進めるかは別として、面接の場であなたの良い印象を残しておくことに損はありません。
(5)面接官に合わせて、逆質問を準備
面接官が人事なのか、部門の担当者なのかを確認し、出席する人に合わせてこちらから質問する事項を整理しておきましょう。面接官が人事ではないのに、給与や入社時期などの質問を準備しておく必要はありません。それよりも、仕事内容を深掘りできるチャンスですので、それに向けた準備をしておくと良いでしょう。
もし面接で質問したかったことで、その場で聞きにくかったことや聞き忘れてしまったことがありましたら、弊社コンサルタントへご相談ください。企業の担当者に確認し、折り返しご連絡いたします。
(6)面接中にすぐに答えが出ない時
予想外の質問やパッと答えがでないときは、無理に即答するのではなく、「少し時間を頂いてもいいですか」と伝えれば問題ありません。浅い回答より、具体的な内容と共にしっかりとあなたらしさが伝わる回答をした方が、良い印象が残ります。
面接後
面接後には、全体を振り返ってメモをしておくことをお勧めします。いくつもの企業で選考が同時に進行すると、自分が何を話したか/聞いたか忘れてしまうこともあります。一次面接と二次面接で志望動機が違ったり、回答にずれがあったりすると、不可解な印象を与えてしまい、お見送りになるケースもあります。自分で伝えた内容は必ず記録しておきましょう。
- どんな質問をされたか?
- 何の質問が答えにくかったか?
- 仕事内容・働き方について企業側からどのような話があったか?
よく聞かれる一般的な質問
定番の質問
面接では、業界に関わらず必ず聞かれる定番の質問があります。訊かれた際にその場で慌てることがないよう、事前にご準備ください。
(1) 自己紹介
面接者の自己紹介で面接官が気にかけているのは、
- 応募者の第一印象
- コミュニケーション能力
- 職務経験の概略、経験が次のキャリアでどう生かせるのか
などです。最初に氏名を名乗った後、応募企業で生かせるあなた自身の職務経験を簡潔に語ることがポイントです。1- 2 分程度にまとめ、端的に、分かりやすい言葉で話すことを心がけてください。
(2) 志望動機
志望動機を訊く際、面接官は面接者の
- 職務上の強み
- キャリアプラン
- 自社の理解度、自社への思い
をチェックしています。
数ある企業・求人の中で、その会社を選んだ理由を明確に説明することが大切です。
会社によって、商品や得意な分野、会社の雰囲気、待遇、すべてに個性があり、それらの何に重視しているか、前職での経験がなぜそこに適合するのかを、具体的に説明することを心がけてください。
(3) 職務経歴について
今まで携わった業務を時系列ですべて話す必要ありません。短い時間で経歴をすべて伝えるのは難しいですし、採用担当者の記憶に残りにくいです。
自分のスキルと企業で求められる人材の共通部分を事前に見つけておき、それらを簡潔に伝えること、また、汎用できる経験・知識・適正をどこで、どのように、どのくらい身につけたかを伝えることが大切です。具体的な数字などを交えて伝えるといいでしょう。
例えば、自動車部品メーカーの営業関連の求人であれば企業側が何を知りたいかをまとめて、何の商材やサービスを、どの完成車メーカー相手に、どう工夫して営業し、どんな結果・実績を出したの分かりやすく簡潔にまとめましょう。企業が課題に感じている点を中心に切り取って話すことで、企業側はよりあなたを採用するイメージがつきやすくなります。
(4) 入社可能時期
面接官から、入社可能時期についてもよく聞かれることがあります。企業にどのくらい興味があるのか、現実的に採用したいタイミングで入社できそうかを確認されます。どのように回答するか準備しておきましょう。基本的には2-3カ月以内のスタートが一般的です。(駐在からの帰国などを伴う場合は約3カ月・離職中の場合は即日)
入社意思が強いことを示すためにも、明確にいつから入社可能かを伝えましょう。入社までの期間が空く場合はその背景事情を具体的に伝え、入社したい企業に意欲的な姿勢を見せましょう。
回答例)
退職手続き次第ではありますが、来月●日以降の入社が可能です。
(5) 退職理由
この質問で面接官が知りたいのは、
- 採用後、長期間勤続できる人間なのかどうか
です。上司や待遇面への不満、人間関係のトラブルなどを口にするのは危険です。
「また同じような理由で辞めてしまうのでは?」と相手に思われると、採用も遠のいてしまいます。
大切なのは、ご自身の長いキャリアの中で将来や自身が達成したい目標について考えた際、やむを得ない選択として、またはステップアップとして、転職という選択肢に至ったということを伝えることです。
前向きな姿勢で、「現職で抱えている問題が現職にいるまま解決可能か探ったが、実現が難しいため転職を検討している」といった構成で話しましょう。
注意
転職/退職理由を考える際、併せて「現職に残る」という選択肢について
- 現職に残る選択肢はあるのか
- あるならば、どのような条件があったら残るのか
よく深掘りしておきましょう。曖昧なままにしておくと、面接中に面接官に突っ込まれてしまう可能性がありますし、面接後、実際に内定が出てから考え始めるようでは、内定承諾期限までに答えが出ず、転職の機会を逃してしまうかもしれません。ご自身のキャリアにとって非常に勿体ないですし、企業側にも迷惑がかかってしまいます。
担当の転職コンサルタントとよく話し合い、ご自身にとって納得のいくキャリアを目指して転職活動を進めていきましょう。
(6) 給与について ※要注意!
年収については、一次面接や最終面接で聞かれることが多く、特に人事が出席している面接中に聞かれることがあります。その際は、現年収を正直にお伝えください。希望年収については、採用の予算が関連するため、あまりに予算と合わない額や現年収とのギャップが激しい場合は、条件が合わないという理由でどんな優秀な方でもお見送りになることがあります。
回答例①)
現在の年収は—–円です。
入社後は前職の経験を最大限に活かして早期に成果を出すことに努めたいと思いますので、
現在の年収と同等かそれ以上を希望させていただけますと幸いです。
回答例②)
現在の年収は—–円です。
ただ、入社後は前職の経験を最大限に活かして御社の即戦力なるよう努めて参りたいと思いますので、自身の市場価値を評価頂き、現在の年収と同等かそれ以上を希望させていただけますと幸いです。
<避けるべき回答例>
× 「現在は700万円のため、御社では800万円以上を希望します」
現在を年収を基準に希望を言うことはやめましょう。あくまで評価方法は会社によって異なります。企業に、これだけオファーを出しても欲しい人材と思ってもらう方へ注力をした方がスマートでしょう。
最後に
面接は、あなたと企業がお互いのマッチングを確認する「評価の場」であり、加えて志望企業にあなたのスキルや経験を存分にアピールする「パフォーマンスの場」でもあります。結果がどのようになろうと、自分の将来を左右する重要な時間です。
面接で聞かれる内容は、自己 PR と志望動機、職務経歴、転職理由、条件面と多岐にわたり、且つそれらの内容を具体的に掘り下げられるため、充分な時間を割いて準備を整える必要があります。
面接対策は、企業をよく知るエージェントと共に二人三脚で行うことで選考突破率が上がり、理想のキャリアに繋がります。Turnpoint Consultingは自動車業界特化のエージェントとして、市場動向や企業について熟知したコンサルタントが数多くのご登録者様のご転職活動をサポートしてきた実績があります。