韓国のシェアドモビリティ事情について| MaaSコラム Vol.2

皆様、こんにちは。Turnpoint Consultingの川崎でございます。

この間、会社のRefresh Holidayを利用して韓国へ旅行に行ってまいりました。

3泊4日、買い物や爆食をしてとても楽しかったのですが、モビリティ領域に関わる人間として海外ならではの非常に面白いものを見たのでシェアします。

今回は韓国第2の都市釜山へ旅行に行き、中心街である四面という場所に泊まりました。
四面はロッテのDuty Freeのショップもある活気のある街なのですが、その中でかなりの数見たのが、これ↓

KickGoing キックボード

電動キックボードの乗り捨てです。

日本では絶対に見ない光景なので、最初乗り捨てがオッケーなわけないよね?と混乱し、このキックボードの前で30秒ほど立ち止まってしまいました。
ですが、韓国にいた3日間、何体ものランダムな場所に駐車されているキックボードを見つけ、ああ、韓国ではOKなんだ…と驚きながら日本に帰りました。

この記事を書くために少し調べてみたところ、韓国の電動キックボードサービスでは乗り捨てが一般的なようで、私が見たKickGoing社のキックボードはそれぞれにGPSがついており、アプリを起動すると乗り捨てられたキックボードの位置が表示され、そこまで利用者が移動して乗りに行くという手法がとられているみたいでした。
充電ポートなどは設置があるようで、ポートに返しに行くと割引される、また車体のバッテリーが少ない機体を使うと割引、というようなシステムを取っている会社もあるようでした。

日本は電動キックボードだとLuup社一強ですが、釜山では8割KickGoing社の機体、その他Beams社のキックボードも発見しました。
今回は見ませんでしたが、最近日本にローンチしたLimeも韓国にサービス展開しているようです。ただ、体感だとKickGoing社のものが一番使われているように見えました。
ソウルだとまた違ったりするんでしょうか。

現在日本では昨年の法改正により16歳以上であれば無免許で乗ることができますが、
韓国では16歳以上で原動機付き自転車免許以上の運転免許を持つ者しか運転できず、ヘルメットの着用が義務化されています。
比較的乗り捨ての機体は3日間の旅行で数多く見たのですが、私が見た中では街中で電動キックボードを道路で走らせている人は体感日本の方が多いかな?という感想でした。

日本のシェアドモビリティ系のサービスはたまに使わせていただくのですが、私の住んでいる場所が悪いのか、微妙にステーションがどこも遠く、使っても5-7分くらい歩いて家まで戻らないといけなかったりと絶妙な不便が多く、色々考えた結果結局歩くか、となってしまうことが多いので、好きなところで乗り捨てできるのは非常に魅力的に感じました。
実際歩いていて急に停めてあると町の景観的なものや、実際に機体がどこにあるのか分からないなど含め良し悪しあるかもしれませんが…

買い物と食べ物で頭がいっぱいで結果乗りそびれ、せっかくなら乗って確かめてくるんだった、と帰ってきてから後悔しました。

私はラストワンマイルの移動を促進するという点においても、最終的に都市部だけでなく地域の準公共交通となれるポテンシャルも含め、小型のシェアドモビリティ事業は個人的に非常に応援しています。

小型のシェアドモビリティの中でも、キックボードに関しては安全性の面で様々な意見がありますが、安全に使える社会を作っていけたらと思いますし、またそういった社会を目指す企業の躍進のため一層仕事を頑張ろうと思うこの頃でした。

もし皆さんの中で海外のシェアドモビリティやモビリティサービスをご利用された方がいらっしゃいましたら、ぜひ海外のリアルを知りたいので、ぜひ教えてください!

一覧にもどる

MaaSコラムを読む

ご採用企業の方はこちら

ご転職をお考えの方はこちら