【転職×トレンドニュース】拠点&採用拡大!最近ホットな半導体ニュースまとめ

こちらのページでは、世界中の自動車およびモビリティ市場におけるトレンドのニューストピックを紹介いたします。

自動車業界の興味深いニュースを国内外問わず厳選し、内容を翻訳・要約して紹介していきます。業界の最新情報のキャッチアップの際にお役に立てましたら幸いです。

 

Sep 5, 2024 by Yahoo!ニュース

1.転職市場も「半導体バブル」? 年収2.2倍、1000万円超えも

半導体産業の転職市場が活況を呈しており、「半導体バブル」と呼ばれるほどの売り手市場となっている。マイナビの調査によると、半導体業界の転職者の平均年収は530万円で、一部企業では10年前の2.2倍に上昇。経験者は1000万円超も珍しくない。

転職理由のトップは「給与がいい」(50.8%)で、会社の将来性や労働環境も評価されている。半導体市場は周期的な変動はあるものの、長期的には成長を続けている。

求人件数は増加しているが、応募数は減少傾向にある。その理由として、工場の地方立地による転居の可能性が挙げられる。

国内では政府支援を受けた先端半導体製造の取り組みが進む中、若年層の人材獲得が課題となっている。

Sep 3, 2024 By 日本経済新聞

2.インテル・産総研が日本に開発拠点 最先端の半導体素材

米インテルと産業技術総合研究所は、日本に最先端半導体のR&D拠点を3〜5年後に設立する計画を発表した。この拠点では、日本の研究機関として初めてEUV露光装置を導入し、数百億円規模の投資を予定している。企業は利用料を支払い、この装置で試作や試験が可能となる。また、米国との技術協力や人材交流も検討されている。

この取り組みの背景には、半導体の経済安全保障上の重要性と、海外での研究データ移転の困難さがある。国内にEUV装置を設置することで、研究成果の活用がより容易になると期待されている。半導体製造には600以上の工程が必要であり、関連装置や素材の開発が不可欠だ。

この新拠点設立により、インテルと国内の素材・装置メーカーとの協業関係が強化されると見込まれる。また、TSMCやサムスンも日本に研究拠点を設立する動きがあり、日本企業が最先端技術を習得する機会が増えることが期待されている。

Sep 3, 2024 By 日本経済新聞

3.三菱電機、九州にパワー半導体「旗艦工場」 稼働前倒し

九州でパワー半導体の大型投資が進行中。三菱電機とロームが合計4000億円超を投資し、新工場や生産設備を整備。パワー半導体はEVや送配電システムの効率を左右する重要部品で、脱炭素に向けて需要が急増している。

三菱電機は熊本県菊池市に新工場棟を建設中。SiCウエハーの前工程を担い、合志市の工場と合わせて1000億円を投資。26年度までにSiCパワー半導体の生産能力を22年度比5倍に増強する計画。

パワー半導体市場は2035年に7兆7757億円規模に成長すると予測され、特にSiC製は8倍に拡大する見込み。三菱電機は福岡市の拠点にも100億円程度を投じ、後工程のラインを集約する新棟を建設。

三菱電機は1967年に熊本にIC工場を設立し、九州のシリコンアイランド化の先駆けとなった。現在はパワー半導体が中心で、SiCパワー半導体の開発や応用を進めている。

22年には再生可能エネルギー設備向けの高電圧パワー半導体モジュールを開発。世界の脱炭素化に向けて、九州から技術革新を推進している。